2016年7月26日火曜日

iOSアプリ「魔笛音箱」リリースしました!

久しぶりにiOSアプリをリリースしました。

これまでMagicFluteのデモをする際、iPhone上で動作する自作ソフトシンセで演奏していましたが、このアプリを公開していませんでした。

ほとんど需要は無いとはいえ、MagicFluteのデモのときアプリが公開されていないと、すぐに吹けますよ、とは言えないので、一念発起してこのアプリを改良して公開することにしました。

名付けて魔笛音箱
要するに、MagicFlute専用のSound Generatorです。
もちろん無料。画面も一画面のみ。一応、アプリだけでも音は出せますが、基本はMagicFluteをiPhoneに繋いで演奏するためのアプリです。

アイコンは奇楽堂のロゴの一部から、こんな感じにしました。



起動後、アプリの画面は一つしかありません。

一番上の楽譜は、今鳴っている音を楽譜上に示してくれる領域です。
私が作った他のアプリでの楽譜表示エンジンをそのまま利用しています。

次のTranspose, Octaveはその名の通り、移調とオクターブ設定が可能です。

その下のFl.はフルート、Ob.はオーボエの音色切り替え。Rstは音を強制的に消音するパニックボタンです。

一番下の三つのボタンは、MagicFluteの右手で音階を指定するのと全く同じインタフェースを配置して、自力で音が出せるようにしました。(でないと、Apple審査通らないような気がしたので)

iPhoneとMagicFluteとは、Lightning - USBカメラアダプタを介して接続します。
もちろん、一般的なUSB MIDI Keyboardでも音を鳴らすことは可能です。



2016年7月24日日曜日

Web MIDIが使えるサイト

最近ブラウザ上でMIDIを動作させるための規格Web MIDI APIが制定され、パソコンにUSBを繋いで、ブラウザ上で動作するソフトシンセを鳴らすことが可能になりました。

上の技術を使って楽器を鳴らすことができるサイトを幾つか紹介します。なお、Web MIDI/Web Audioを使う際、ブラウザはGoogleのChromeが推奨です。

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Web FM Synthesizer

FM音源のWeb MIDI版。

Foo YC20

Yamaha YC-20 combo organ(1969)をWeb MIDIシンセとして動作。
楽器下の Select MIDI Input からTouchMIDIを選べば、USB MIDIコントローラで演奏が可能になります。

Web Audio Synth V2

Moog風の外観を持ったWeb MIDIシンセ。


Web Audio MIDI Synthesizer

アナログシンセ的なIFを持つWeb MIDIシンセ。
コントローラ類の右下にある「MIDI_IN」からTouchMIDIを選べば、USB MIDIコントローラで演奏が可能になります。


WebSID

右上のメニューからconfigを選んで、CONNECT MIDIで Touch MIDIを選べば、USB MIDIコントローラで演奏が可能になります。


Sympathetic Synthesizer System Mk1



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重複するものも多いですが、こちらのサイトでも画像付きでWeb MIDIが使えるサイトを紹介しています。

2016年7月23日土曜日

iOSで使えるアプリ

MagicFluteなど、奇楽堂の多くの楽器はUSB MIDI Controllerの形をとっており、音を鳴らすためにはPCやiOS上で動作する音源のアプリが必要です。
ということで、奇楽堂の楽器で使えそうな、MIDI Controllerで発音可能なアプリを紹介していきます。
(別にYamahaのアプリだけを紹介したいわけではないですが、たまたま私がよく使っているものです)
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Yamaha Synth Book

iOSアプリ。
ヤマハシンセの宣伝用アプリですが、この中にアナログシンセをシミュレートしたソフトシンセがあり、音作りや演奏が可能です。
USB MIDI / BLE MIDI が使えてなかなか便利です。












FM Essential


iOSアプリ。
FM音源のシミュレーションアプリ。ヤマハのハードシンセを繋がないと全機能使えないが、無料でも10音色のFM音色が使用可能。
上のアプリと同じく、USB MIDI / BLE MIDI が利用できます。

2016年7月9日土曜日

HoneycombBell(ハニカムベル)

全く新しいシリーズの楽器を製作しました。その名もハニカムベルと言います。

ハニカムベルは六角形の連なり(ハニカム型)の光るタッチ型楽器。 六角形4つを1ユニットとし、最大6ユニットを接続すれば2オクターブの演奏が可能。




六角形を3×4に並べて12半音を表現します。つまり1オクターブ分です。
音程は縦に半音方向、横に短三度方向の関係です。以下のような配列になります。


通常の鍵盤で黒鍵になる音程はハニカムベルにおいても黒いキャップを付けています。

音程をこのような順番で配置することは、慣れないので使いづらいことは確かなのですが、音程間の関係が全て等しくなるというメリットがあります。
例えば、長三和音を同時に押したりアルペジオで演奏する時の配置の関係は、ルート音が変わっても変わりません。つまり、並行的な和音移動が通常の鍵盤よりも分かりやすくなるのです。

2016年の1月頃に発案し、7月頃までかけて製作しました。Maker Faire Tokyo2016で初めて公表します。
完成するまでの様子をこちらに記述しました。